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こじらせ女子への処方箋

10月になり、クリスマスまであと3ヶ月弱なんだなあと考えることも多くなる今日この頃。今年もジャニーズと過ごすクリスマスになりそうだ、と思いながら噂に聞いていたこの本を手に取った。

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)

 

 

ジャニヲタという人種は理想が高くなりがちである。

恋愛話をしていても、追いかけられると冷める、追う恋じゃないとダメ、容姿が優れていないとダメ、お金を持っていないとダメ、煙草吸う人もダメ、年上すぎちゃダメ、でも年下も微妙――なんて具合に。

「理想をもっと低くしないとダメだよ」と理想の恋人の話をする度に言う。なんであの子は可愛いのに、モテるのに彼氏がいないんだろう?っていうのは大体理想が高く、妥協をしないからだ。

「妥協したら付き合えるだろうけれど、妥協するのも――」

そう彼女たちは口癖のように言う。

出会いがないとかいい男がいないとか
愚痴ばっかり言って
つまんない男と結婚した同級生を憐れんで
合コンばっかりやってる若い女の子たちをバカにして
(中略)
試合には参加せずにみんなが頑張って戦っているのを
ベンチの中から見物して偉そうなことばかり言っていた
ユニフォームは着たままで
いつでも行けると自信満々で*1

すべて自分の理想通りだったのに、彼のたった一言で嫌になってしまうような恋愛だってある。その逆もあるかもしれない。今まで何とも思っていなかったタレントを「好き」と思ったあの一瞬。あ、やっぱり違うなって思ったあの一瞬。

生理的に受け付けないレベルでなかったら一度は試合に出場してみないと、「恋人が欲しい」とただ口だけ言っているような人間のままになってしまうのではないかとこの漫画を読んで思った。

 

そんな彼女たちと人種が違いすぎて私は「理想」の話を聞く度にツッコミ役に回るばかり。

だって、妥協しなくても男が寄ってこない私はどうしたらいいでしょうか。この間友人に男友達に対するLINEが冷たいと言われてしまったので、まず男に優しくってどうしたらいいの状態。これだからジャニヲタは――と男友達にすら言われる仕舞いで、まったくもって男に縁なんてものがない。 

街にはこんなにたくさんのいい男が歩いてる――のに
私たちの相手はなかなか見つからない*2

 東京タラレバ娘で主人公の倫子さんがモノローグで語ったように、道行く男の人を眺めてはなぜ私には相手がいないのだろうと溜め息をつく日々を送っている。

 

2020年まであと5年。その時わたしは27歳。

そのときこの漫画の主人公たちのように「出会いがあったら」、「あの時妥協していたら」と結婚できない理由に対してタラレバを繰り返しているのだろうか。

出来たら私が大好きな人達と一緒にオリンピックを観に行きたいし、一緒になって盛り上がりたい。タラレバを繰り返して少女漫画のような都合のいい展開ばかり期待していないで、少しでも自分から前に進みたいなとそう思う。

  

そんなわけで、東京タラレバ娘おすすめします。恋愛したいな~と思いながら二の足を踏んだり、少しでも現状を打開したい夢見がち女子に絶望を与えてくれる良い漫画です。秋の夜長のお供に是非。

*1:東京タラレバ 1巻 P74-75

*2:東京タラレバ娘 1巻 P131